こんにちは。
ベテラン保育士のせいせいです。
今日は0歳児の保育にも取り入れやすい
わらべ歌あそびについてご紹介したいと
思います。
わらべうたは、伝承されるもののため、
あまり馴染みがないと、いう方のほうが
多いかもしれません。
私も、そのうちの1人でした。
ただ、色々な保育園に勤務したり、
研修をうけたりするなかで、わらべ歌の
素晴らしさに触れることが出来たんです。
その証拠に、たくさんの保育園で
「わらべうた」が保育に取り入れられて
います。
たくさんある「わらべうた」のなかでも、
今日ご紹介するのは・・
岩手県遠野地方に古くから伝わる
「わらべうた」です。
そのなかで、私みたいな、わらべうた
初心者保育士でも取り入れやすいものを
5つ集めました。
きっと、明日にでも保育で取り入れたく
なりますよー。
ぜひご覧くださいね。
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0歳児の保育でも出来るわらべ歌あそび
さっそく、0歳児の保育でも取り入れ
やすい「わらべうた」を5つご紹介
したいと思います。
- ちょつ ちょつ あわわ
-
めぇる めぇる めぇる
-
かっこう えだぁ
-
てんこ てんこ てんこ
-
まて まて まて
1 ちょつ ちょつ あわわ
最初にご紹介するのは、
「ちょつ ちょつ あわわ」です。
わらべうたの中では、結構有名なもの
なので、ご存知の方も多いかも。
【やり方】
- 子どもと向き合うようにして、
座る。
(ねんねの赤ちゃんの場合、
寝た状態で大丈夫。) - 目をしっかりあわせてから、
歌い始める。
歌うスピードは、ゆーっくりにして
やることがポイントです。
遠野で伝えられているこの「わらべうた」
には一つ一つしっかり意味があるので、
それも一緒にお伝えしますね。
- 「ちょつちょつ」は、人として
恥ずかしい気持ちを持つという
ことは大事だということ。 - 「あわわわ」は、口は禍の元と
いうこと。 - 「かえぐり かえぐり」は、よく
耳をすませて、人の話を聞くと
いうこと。 - 「とっとのめ」は、目を見開いて
世の中をよく見ようということ。
かなり奥深いですよね。
最後の「とっとの目」で、お互いが目を
見開いて見合うことになります。
これが、「にらめっこ」となるんです!
2 めぇる めぇる めぇる
次に、ご紹介するのは、
「めぇる めぇる めぇる」の、わらべうた。
【やり方】
子どもが、上の画像のように、股覗きの動作を
したときに「めぇる めぇる めぇる」と、
繰り返し歌いかけるようにする。
すぐこれなら出来ますよね。
この画像は、
「めぇる めぇる めぇる」をしている
我が子の写真です。
「めぇる」とは「見える」という意味。
これは、寝てばかりだった赤ちゃんが
成長し、ハイハイも、どんどん上手に
なって高ばいをするころや、
1歳ごろ歩き始めようとしているときに、
股の下からのぞくような動作をする
ときに歌う「わらべうた」なんです。
子供は、いつもとは見える風景が、
逆さまになるため楽しく、何回も
おなじ動作を繰り返します。
そして、
ときどきコロンと転がってしまう
こともあるんですが、すぐまたやって
見せてくれますよ。
この動作は、全身の筋力を必要と
するため、この動きができるように
なると「あかちゃん」を卒業する証。
だから、
もう「あかちゃん」扱いや、
「あかちゃん言葉」は使わないという
ことも意味しているんですよ。
3 かっこう えだぁ
次にご紹介するのは、
「かっこう えだぁ」です。
- 子どもと向き合って座る。
- 大人が顔を隠して「かっこう」と
いう。 - 「えだぁ」で、ばぁっと顔を
のぞかせる。
これは「いない いない ばあ」に、
よく似ているんです。
「かっこう」は、隠れることを意味し、
「えだぁ」は、ここにいたということを
意味しています。
大人が顔を隠すことで不安になるけれど、
また顔を出すことで安心する!
この、両方を体験させることで、
人を求める気持ちを育てているんですよ。
4 てんこ てんこ てんこ
これは、ねんねの状態の赤ちゃんにも
取り入れやすい「わらべうた」です。
では、さっそく、やり方を説明して
いきましょう!
やり方のイラストは、上にご紹介して
います。
【やり方】
- 子どもと向かい合わせになる。
- そして、あかちゃんの目をみます。
- 目が合ったら、大人が軽く自分の
手を握って、自分の顔の横で、
でんでん太鼓のように
「てんこ てんこ てんこ」
と、歌いながら、手を回す。
「てんこ てんこ てんこ」というのは、
昔は子守に欠かせないおもちゃであった、
でんでん太鼓の音を表現していますよ。
歯切れよく、楽しそうに赤ちゃんの
目を見て歌いかけるようにしましょう。
5 まて まて まて
次は、「まて まて まて」の
ご紹介!
これも簡単なので、今すぐにでも
することが出来ますよ。
【やり方】
- 赤ちゃんがハイハイをする。
- 大人もハイハイの姿勢になり、
両手で床を叩きながら、
「まてまてまて。」と、言いつつ
追いかける。
簡単ですよね。
ハイハイが上手になった赤ちゃんが、
ハイハイをして大人のほうを見ている
ときに「まて まて まて」と、歌い
かけながら大人もハイハイの姿勢に
なります。
両手で床をたたいて追いかける動作を
すると、赤ちゃんは喜んで逃げます。
この遊びの楽しさが分かると、
なんと!
赤ちゃんは声をかけられるのを、
待つようになるんですよ!
これは、赤ちゃんから大人に
「追いかけてほしい」と誘いかけて
いるので、
すかさず「まて まて まて」と、
歌いかけて追いかけます。
ハイハイを沢山することにより、
腰も鍛えられますし、行きたい
ところに行けるようになるため、
意欲を育てることもできるんです。
この遊びが、おにごっこに
つながっていきます。
次に、遠野のわらべうたについて
ご紹介したいと思います。
遠野の「わらべうた」とは、どんなもの?
わらべうたは、子供が遊びながら
メロディを歌う「あそびうた」が
有名ですよね?
有名なところでは
- 「おちゃらか」
- 「お寺の和尚さん」
などがあります。
皆さんも、一度はやったことがある
のではないのでしょうか?
今日ご紹介した、岩手県遠野地方に
伝わるわらべうたは、
「人の一生を育てる」ための伝承と
して、人間らしく生きる力を身に
付ける為に作られているんですよ!
奥が深い!
上でご紹介した5つの「わらべうた」は、
メロディーはなく、短く歌いかけて
あげるものです。
歌いかけることにより、
身体から起こしているんですね。
保育でわらべ歌遊びを取り入れるメリット
そんな人間らしく生きる力を身に付ける
「わらべうた」ですが、とても素晴らしい
メリットが。
主に7つの気持ちを育てることが
できます。
1 真似る
2 応える
3 意志を出す
4 人を褒める
5 恥ずかしい
6 美味しい
7 うれしい
動作を真似ることにより、動作と同じ
気持ちが起きます。
- 「真似る」
- 「応える」
- 「意思を出す」
- 「人を褒める」
- 「恥ずかしい」
- 「美味しい」
- 「嬉しい」
の7つの気持ちを育てることに、
つながっていきますよ。
0歳児から「わらべうた」遊びを保育に取り入れよう!
ご紹介したわらべうたを、
保育に取り入れようと思ったとき、
必ず意識していただきたいのは・・。
子供の目をしっかり見て歌いかける
と、いうこと。
あと、歌いかけるときのスピードも、
ゆったりと歌いかけるようにします。
短いわらべうたの繰り返しは、
大人の神経のたかぶりを抑えることも
できるんです!
なので、
子育てでイライラしそうになって
しまいがちな、保護者の方にも是非
薦めてみてほしいです。
あと、
ねんねの赤ちゃんに歌いかけて
あげるときのポイント!
- 横抱きではなく、首を大人が
しっかり支えてあげて
(おくるみなどで支えてあげる等)
縦抱きにする
と目が赤ちゃんと合います。
とにかく、
しっかり視線を合わせるということが、
人の目を見て話を聞く
と、いう土台作りになっているので、
是非意識していただきたいと思います。
さいごに
0歳児から、保育に「わらべうた」を
取り入れることで、子供との
コミュニケーションもとりやすく
なります。
すぐ出来ますから、是非やってみて
くださいね。
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