イヤイヤ期って、ネーミングからして子供の様子が目に浮かびますよね。
2歳を過ぎると少しずつイヤイヤもひどくなってきて、「いやー!」と叫んで号泣したり、時には場所なんか全然おかまいなしに、かんしゃくを起こしてひっくりかえったり。
ときには靴や服も投げて、イヤイヤを表現している子も・・。
お店で買い物をしているときなどは、子供が大泣きしていると他のお客さんからの視線が痛すぎるくらい注目を浴びることもあります。
ママとしては、
「こっちの方が嫌だよ!」
と泣きたくる状況になるときも多いのではないのでしょうか?
でも、イヤイヤ期ってひどい子と、そうでもない子とこれもまた個人差があるんです。
どうせなら、イヤイヤ期がそこまでひどくない子の方のママになりたいですよね。
今回は、
・イヤイヤ期のひどい子の特徴
・ひどくない子の特徴
そしてどう対応したらいいのかを
5ステップでご紹介。
イヤイヤ期がそこまでひどくない子のママになるために、できることを保育士とママ視点でみていきたいと思います。
最初はイヤイヤ期のひどい子の特徴についてから見ていきましょう。
女の子のイヤイヤ期は?
イヤイヤ期で叩いたり蹴ったり子どもがしてくる・・。
イヤイヤ期で叩く・蹴る子供への対応は?保育園のやり方を3ステップでご紹介
イヤイヤ期のひどい子の特徴をみてみよう。
イヤイヤ期といっても、子供によって様々。
私も2人の子供がいますが、上の子はイヤイヤがあるけどひどくなく、下の子は、それはもうめちゃくちゃひどかったんです。
ここでは、保育園の子供たちや我が子の様子から、イヤイヤ期のひどい子の特徴の一例をご紹介して
いきたいと思います。
・ママが言うことに対して何でも
「いやいや!」と言う。
・子供が「いや」と言ったことを
ママがしようとすると、ママの顔も
叩いたり手を噛んだりする。
・床であろうが地面であろうが、
「いや」と思ったらひっくり
かえったり寝そべったりする。
・「いや」と感じたときには
大声を出したり奇声を発したり、
最終的に泣き叫ぶ。
・手当たり次第に物を投げたり、
通りすがりに誰かを叩いたり
する。
などなど。
大体の子供がどれかに当てはまるんじゃないでしょうか?
ママが疲れているときに、こんな事をされると本当にしんどいですよね。
毎日子供と向き合うだけでも精神的に疲れてしまい、ノイローゼ気味になることも。
こうなると、本当に育児がしんどいと思います。
なので、少しでもママのしんどい気持ちを何とかしたい!
次に、少しでもママがしんどい思いをするのを軽減させるためにも、イヤイヤ期の対応方法をご紹介していきたいと思います。
イヤイヤ期の対応はどうしたらいい?
では、イヤイヤ期の子供にどう対応したらいいんでしょうか?
具体的な対応を5ステップでご説明していきたいと思います。
ステップ①
子供の「いや」という
ポイントを観察する。
ステップ②
子供が「いや」という「思い」は
受け止めるが「いや」以外の
言葉で何と言うのか代弁する。
ステップ③
子供にどれならするのか選択させ、
子供が今している事に注目し、
そのまま言葉に出して認めて
あげる。
ステップ④
臨機応変に対応して、気持ちを
切り替えられるようにする。
ステップ⑤
少し間をおいてみる。
では順番にみていきましょう。
ステップ①子供の「いや」というポイントを観察する。
保育園で子供を見ていると、同じ子供でも「いや」というポイントは気分により違うことも
あります。
でも、大体同じようなところで「いや」というポイントがあるんです。
例えば、2歳4か月の子供なんですが、この子は靴が急ぐと上手く履けません。
この「上手く履けない」というのがこの子の「いや」ポイント。
「自分で出来るよ。はいて
ごらん。」
「かたい!できない!
いやいやーー!」
こんなかんじです。
これは序の口のため、経験しているママも多いかもしれません。
私が靴を履こうと言うと、最初は頑張って履こうとしているんですが、皆がサッと靴を履くと焦りだします。
そして、急いでいるので上手くはけず、最終的に靴を投げて泣きます。
ステップ②子供が何に「いや」なのか「いや」以外の言葉で代弁する。
まず、子供が「いや」と言っている「思い」を受け止めることに徹する。
そして「いや」以外の言葉で代弁してあげます。
いやな気持ち受け止めてもらえると、子供は話を聞いてもらえていると実感します。
子供はまだ、自分の気持ちを表す十分な言葉を覚えていないので、「いや」以外の言葉で、なんと言ったらいいのか分からないんです。
そして、いやだと訴え大泣きしている子供を直視していると、イライラしてしまいがち。
子供の「いや」という気持ちを、ただただ聞くだけに徹すると、イライラも少なくてすみますよ。
「わかったよ。いやなんだね。」と、ゆっくりのスピードで語りかけ、この場合は「靴が履けないのがいやなんだね。」と、言います。
この、ゆっくりのスピードで語りかけるのが結構大切です。(早口で言っても全然子供の耳に入らないことが多い。)
ステップ③子供が今している事に注目し実況中継しながら子供にどうするのか選ばせる。
次に子供にどうするのか選択させます。
選択肢は2つくらい用意して、子供に尋ねていますよ。
私がお手伝いしようか?
自分で頑張る?
自分でする!
こんなかんじですね。
自分ですることをえらんだときは
見守りつつ、子供が今している事に注目して言葉に出して認めてあげます。
たとえば、
「もうすぐ履けそうだね。」
「あとテープをとめるだけだね。」
など。
つまり、
子供の様子を実況中継するイメージ。
これで、子供をしっかりみているというサインにもなりますし、
「自分は頑張っている」という自己肯定感を高めることにもなるんですよ。
ステップ④臨機応変に対応して気持ちを切り替えらえるようにする。
これでも上手くいかないときは、一度冷静に子供がなれるように、気持ちを切り替えられるようにします。
大泣きしてしまって、どうしようもないときや、ひっくりかえって「かんしゃく」をおこしてしまったときなんかって、ママが冷静になるだけでも大変なもの。
具体的には、
・電車がすきな子には、電車の
話題を出して気分転換をする。
・抱っこする。
(そりかえって怒る子もいるので、
これが出来ない場合もあり)
・わらべ歌や手遊び歌を
口ずさんでみる。
大泣きしたり「かんしゃく」をおこしたりしているときは、ほとんどパニック状態なので、気持ちを切り替えてあげることが大切。
ステップ⑤すこし間をおいてみる。
子供のパニック状態がものすごくひどい場合、ママの時間に余裕があれば、
・少し間をおく方法
も、ありますよ。
突き放して無視をするのではなく、「待つ」に近い感覚ですね。
対面の位置だと心理的にも安心はできないので、
横並びの位置
に、なって待ちます。
こんなかんじで対応していると、なんとなくですが、どうしたらいいのか少しずつわかってきますよ。
イヤイヤ期がひどい子を改善するためのポイントを4つ紹介!
次に、イヤイヤ期がひどい子を改善するためにできることを4つのポイントに絞ってお伝えします。
- ポイント①時間と気持ちの余裕
- ポイント②日頃から子供の出来ていることに目を向け、そのまま言葉に出してあげる。
- ポイント③生活リズムを早寝早起きにする。
- ポイント④どうしても無理!なときは専門窓口に相談するほうが近道。
ポイント①時間と気持ちの余裕。
じっくり向き合おうと思うとママに必要なのは・・・。
ポイント②日頃から子供の出来ていることに目を向け、そのまま言葉に出してあげる。
子供を褒めようと思うと、難しく構えてしまいがちですが、子供が今していることに目を向けて、
言葉に出すことなら、まだハードルも低いはず!
子供の「今できていること」に目を向けて、言葉に出してあげましょう!
ポイント③生活リズムを早寝早起きにする。
生活リズムは、早寝早起きにしてあげるほうが、結果的にママが楽になります。
なぜなら、子供は眠くなったり疲れたりすると、どうしても情緒も安定せず、大泣き・かんしゃくが起こりやすくなるから。
大人の時間帯に合わせて夜更かしさせると、子供にとっては大問題!
起きてからスタートまでに時間がかかる子供もいます。
(私の子は50分くらい動き出すまでに時間がかかります)
イベントやお出かけも良いんですが、次の日、保育園にいかなければならないというような日は、
・夕方には切り上げる。
・夜おうちでゆっくりすごす
ようにすると、早寝早起きの生活リズムになりやすいですよ。
2歳児の生活リズムの直し方ってある?気をつけるポイントを紹介!
子供の生活リズムの直し方は?保育・幼稚園へ機嫌よく登園するためのコツ
ポイント④どうしても無理!なときは専門窓口に相談するほうが近道。
それでも、どうしても無理なときは、専門窓口といわれる子育て支援センターや、私たち保育士まで相談することをおすすめします!
ママ友に相談するのも良いんですが、なかなかそれでは問題解決につながらず、よその子供と比べて
しまうことにもなりかねず、結局遠回りしてしまうんです。
おじいちゃん、おばあちゃんたちも、分かってくれることもありますが、子育てを批判されるようなことを言われて余計にノイローゼ気味になってしまうことも。
(私はこのタイプでした。「保育士なのになんで悩んでるんだ。」とか。)
ママも、子供とずっと向き合うと、しんどいですから、上手に専門機関を利用しましょう!
ママの気持ちが不安定だと子供にも伝わります。
子育ては先が長いですから、今のうちに困ったときは、相談する方法を身に着けておくことも大切!
さいごに
イヤイヤ期は避けて通れない道ではあります。
さいごにもう一度まとめると・・
- ママが対応の仕方を子どもに
出来るだけ子どもに寄り添う。 - 出来ることを少しずつでも、
無理のない程度にしてみる。
と、いうようにママの、「こうしてほしい!」という事を少し置いておいて、子どもと関わるようにすることがポイント!
どうしても無理!!
そんなときは、私でもお話を聞くことくらいは出来ます。
誰かに助けを求めてみるように、しましょう。
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