こんにちは。
ベテラン保育士のせいせいです。
赤ちゃんって成長がすごく
早いですよね。
そのため、毎日赤ちゃんと
向き合うママは、色々と
悩むことも多いもの。
0歳でも、月齢によって
悩みは違いますし、
一人目の子育てを経験していても、
二人目ですごく悩むママもいます。
時には親戚から
「もうハイハイしてる?」
などと、発達について質問攻めに
あうことも結構あります。
今日は、そんな
「うちの子は、皆がハイハイしている
のにまだだけど大丈夫?」
という気持ちにお答えすべく、
ハイハイを始める平均時期や、
ハイハイが早い子供についても
実体験に基づいてお伝えしますね。
ハイハイが遅い子供についても、
保育園で出会った子供の例を
悩んでいるママの参考になるかも
しれないので、書いておきます!
まずはハイハイがどんなふうに
出来るようになるのか
見ていきましょう。
赤ちゃんのオムツ替えについては・・
赤ちゃんがオムツ替えで暴れるのを抑えるコツは?保育士が教えます!
コップで飲む練習については・・
コップ飲みの練習っていつからする?やり方は?お風呂で練習はありなの?
ハイハイはどんなふうにできるようになるの?
ハイハイは、大人が思っている
以上に沢山の筋肉を使う難しい
動き!
そのため、
いきなりハイハイができる
わけではないんです。
ハイハイがどんなふうに出来る
ようになるのか段階をご紹介
しますね。
①首がすわり、寝返りができる。
②ずりばい・おすわりができる。
③ハイハイができる。
まずは
首がすわって寝返りができるようになり、
腕や腰の力が日々のママの関わりの
なかで徐々についてくるんです。
そして、
ほふく前進のように体をひきずる
「ずりばい」や「おすわり」が
出来るようになります。
この頃には背骨や体幹、腰や脚の
筋肉も大分しっかりとしているので、
ねんねの頃と比べるとかなり活発な
動きに。
ずりばいやおすわりができるように
なったら、四つん這いの姿勢で
移動する「ハイハイ」を始めます。
大体がこんな順番に出来るように
なることが多いです。
時々、ずりばいをせずにハイハイに
なることもありますよ。
ずりばいもハイハイとして
考えられているため、健診などで
ハイハイできていると見られることも
あります。
ハイハイをする平均はいつからなの?
さぁ、次はハイハイができるように
なる時期の平均について。
赤ちゃんがハイハイを始めるのは、
平均的な目安として生後8ヶ月頃から!
生後5~6ヶ月頃からずりばいを始め、
- 7ヶ月頃からハイハイをする子供
- 9ヶ月に入ってからハイハイを
始める子供
もいるんです。
だから、
発達の個人差はママが思っている
以上にすごくあります!!
少しくらい遅くても大丈夫!
早いのが良くて遅いのがダメ
なんじゃない!
これくらいの気持ちで、丁度良いと
思いますよ。
ハイハイをするのが早い赤ちゃんもいます!
赤ちゃんがハイハイをなかなか
しなくて悩んでいるママもいれば、
逆に早すぎて心配になるママいます。
実は・・
私もそんなママのうちの1人!
画像は2人目の子供が、
4か月後半のときです。
もうハイハイしてます。
1人目の子は平均的にハイハイが
出来たのに
2人目は「早すぎる!!」と、
心配になりました。
もしかして、私と同じように
心配になっているママのために
うちの子供がどんな発達だったのか
書いておきますね。
- 首がすわっていない
2か月ごろから寝返りの
兆候。
(首がすわっていないから
自分で元の姿勢にもどれず
目が離せない!)
- 4か月でずりばい開始。
- 4か月後半にはハイハイ開始。
かなり早いですよね。
でも、そんな2人目の子供も
小学1年生の現在普通の子供!!
特に問題ありません。
あえていうなら「ダンス好き」と
いうくらいでしょうか・・・。
運動神経がとくに良いという
わけでもありません。
私の例でもお分かりのように、
全然心配いりませんよ。
ただ、目を離さないように注意!!
ハイハイが遅い子は、よく他にも目を向けてみて。
ハイハイが早い子もいれば、
なかには遅い子もいると
先ほど書きました。
ハイハイが遅い子について、
保育園でハイハイになかなか移行
しない子がいたので、その例を
ご紹介します。
【ハイハイが遅い場合】
- 体重が重く、どっしりした
赤ちゃん。 - おうちでも、上にお姉ちゃんが
2人いたため、自分でおもちゃを
とりにいかなくても、
とってもらえる。
(自分で動く理由がない) - ママがよく抱っこやおんぶを
していて、ほとんど自由に
動き回る時間がなかった。 - 歩行器に一日のほとんど
入っていた。 - 移動を寝返りだけで
すませている場合。
(縦横無尽に寝返り移動する)
こんなかんじです。
赤ちゃんは、最初にも書きましたが、
ハイハイが出来るようになるまで
には、様々な筋肉の発達が欠かせ
ません。
なので、
「ハイハイが遅い」ということ
だけに目を向けるのではなく、
赤ちゃんの環境も再確認してみる
のもおすすめ!
「ハイハイが遅い」というときに、
地域の保健センターなどに相談した
ほうが良いケースは、
ほとんどなく心配いらないことが
多いです。
ただ、
以下のような場合は注意が必要。
- 生後3か月や4か月の乳児
検診などで経過を見るように
言われた。 - ママが赤ちゃんに呼び掛け
ても反応がほとんど
見られない。 - 追視もあまりしない。
ことがあれば、ママの不安な
気持ちもあると思うので、気軽に
保健センターなどに相談するなど
しましょう。
ハイハイの練習は、させたほうがいいの?
赤ちゃんがハイハイをしないから
といって、無理にハイハイを
させるのは避けたいところ。
でも、
ハイハイって何となく
「しないといけない」イメージ
ですよね。
そんなとき練習させたほうが
いいのかどうか悩みどころですが、
答えは「練習しなくてもOK」
なんです!
ハイハイを一回もしないまま、
移動手段は転がるという動作
(部屋中を縦横無尽に転がる)を
身につけると、
ハイハイはしなくても済むため、
そのままつかまり立ちから、
歩行という発達の赤ちゃんも
いるんですよ。
ただ、
ハイハイは赤ちゃんにとっても
メリットがありますし、ママにも
少し楽になるポイントが
ありますので、ご紹介しますね。
ハイハイのメリット4つ紹介!!
実はハイハイには、とても魅力的な
メリットが4つあるんです。
①脳の発達が早い。
②筋力が強くなる。
③骨格が整う。
④寝つきが良くなる。
ハイハイのメリットは、
赤ちゃんにとって、どれも
良いことばかり!
順番にみていきましょう!
①脳の発達が早い。
ハイハイは腕や手の力を
沢山使う動き。
手を使うことで、実は脳を流れる
血液が増え、その結果脳の神経
細胞に栄養がより運ばれることに
なります。
そして、その神経細胞が脳を
発達させるんです!
バランス感覚も鍛えられるため、
転んだときにもすぐ手が出る
ようになりますよ。
②筋力が強くなる。
ハイハイは立っているかぎり
使う筋肉である「腸腰筋」を
鍛えます!
腸腰筋の発達により
バランスをとるため、バランス
感覚が養われます。
この時期に、しっかり腸腰筋の
使い方を学ばなかったときに、
赤ちゃんが成長し中高生になって、
筋力が整ってきたころ腰痛の
原因にもなります。
③骨格が整う。
人間の背骨は正常な場合、
S字にカーブしていますが、
ハイハイの時期にきれいな
骨格になるかどうかが
分かれるといわれています。
S字に背骨がカーブして
いないと、腰が反りすぎて
しまう反り腰になったり、
背骨が変形してしまったり・・・。
ハイハイをすることで、
少しずつS字に背骨が湾曲する
ことを獲得していくため、骨格が
整います。
④赤ちゃんの寝つきが良くなる。
赤ちゃんも大人と同じように、
よく動いたら動いた分だけ
疲れます。
ハイハイは赤ちゃんにとって、
かなりの運動量!
そのため、
よくハイハイをしたあとは、
寝つきもよくなります。
ハイハイはとても疲れるため、
ぐっすり眠れる赤ちゃんが
多いです。
赤ちゃんにハイハイしてもらいたい!そんなとき試したい3つの方法
赤ちゃんにハイハイを練習
させなくても良いのですが、
メリットはかなり大きいですよね。
練習はしなくても、
赤ちゃんと日常の中で遊びながら
ハイハイを促すこともできますよ!
その方法を3つ紹介しますね。
- 赤ちゃんをうつ伏せにして、
ずりばいの足裏をママが
手の平で支えて赤ちゃんが
蹴って進めるようにする。 - うつ伏せ状態で赤ちゃんが、
顔をあげたとき見えるように
おもちゃを並べて、ママが
呼び掛けて興味をひくように
する。 - ママの膝の上を、ずりばいで
よじ登らせてみる。
(腰を上げる感覚が分かりやすい)
無理強いはしないようにしましょう。
ハイハイを赤ちゃんが始めたら気を付けること。
ハイハイは
赤ちゃんの行動範囲が一気に
ママの想像以上に広がります。
そして、
興味や好奇心も大幅に
アップしていきます。
基本的に赤ちゃんは、
何でも口に入れるため、ちょっと
したものでも誤飲してしまったり、
目を離した隙に階段から落ちて
しまったりする危険性も!
どんなことに気を付けたらいいのか、
お知らせしますね。
- 赤ちゃんの誤飲につながり
やすいボタン電池やたばこ、
赤ちゃんが触ると危険な
可能性のあるものは棚の上
くらい高いところに置いて、
テーブルや床に置かない
ようにする。 - テーブルなどの角や意外な
盲点の室内ドアの扉の隙間など、
頭を打ったり指を挟んだり
しそうなところには、ケガを
しないようにガードをつける。
- 階段やキッチン、洗濯機周り
(洗濯機はフタを閉めておく)
など思わぬ危険が潜んでいる
場所には、赤ちゃんが出入り
できないように
ベビーフェンスを取り付ける。
- 掃除は出来るだけ行うようにし、
ホコリやゴミを赤ちゃんが
吸ったり食べたりしないように
気を付ける。
赤ちゃんは、予想外の動きを
とることがあります。
そんなときにケガをしないよう
「もしかしたら危ないかも?」と
思うときは、予防策をとっておく
ことが大切ですね。
さいごに
赤ちゃんは、
私たち大人と同じように
一人ひとり個性があり発達も
バラバラ。
心配も意外と取り越し苦労で
終わることが多いものです。
それを心の片隅において、
赤ちゃんのペースで成長して
いくことを見守ってあげたい
ですね。
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